ランニングを始める前、夜はほぼ毎日お酒を飲んでいた。
それが当たり前になっていた。でも、走り始めてしばらくしたころ、気づいたら飲む回数が減っていた。
そして、眠れるようになっていた。
意識して睡眠を改善しようとしたわけじゃない。ランニングが、間接的に睡眠を変えてくれたという話だ。
走る前の夜は、こうだった
ランニングを始める前、夜のルーティンはだいたい決まっていた。
仕事から帰ってきて、夕食と一緒にお酒を飲む。それが一日の締めくくりだった。
ほぼ毎日の習慣だったが、睡眠の質はあまりよくなかった。夜中に目が覚めることがよくあったし、朝起きてもダルさが抜けない日が続いていた。
「疲れているのに、なんかスッキリしない」という感覚が当たり前になっていた。
ランニングした日、晩酌する気が起きなかった
走り始めて最初に気づいたのは、ランニングした日に限って「今日はお酒いいかな」という気持ちになることだった。
理由はシンプルだった。
疲れを早く取りたかった。そして、晩酌に使う時間がもったいなく感じた。
走ったあとの体は、とにかく回復を求めている。お酒を飲む気分より、早く休みたいという気持ちの方が強くなっていた。
最初は「今日だけ」のつもりだった。でも、走る日が増えるにつれて、それが自然な流れになっていった。
ほぼ毎日 → 週2〜3 → 週1へ
晩酌の頻度が、気づかないうちに変わっていた。
ランニングを始める前はほぼ毎日だったのが、走る習慣がついてくると週2〜3回になり、気づけば週1回程度まで減っていた。
無理してやめたわけじゃない。「今日は走ったから飲まなくていい」という気持ちが積み重なった結果だ。
ランニングを続けることで生活が整っていく感覚については、こちらの記事にも書いている。
ランニングを始めたら、自然と生活が整ってきた|40代が気づいた”習慣の連鎖”のリアル
晩酌の時間が、ストレッチの時間に変わった
晩酌が減ると、夜に時間が空くようになった。
以前はお酒を飲みながらテレビを見て過ごしていた時間が、ぽっかりと空く。最初は少し手持ち無沙汰に感じた。
そのうち、お風呂上がりにストレッチをするようになった。
走った後の体は、筋肉がほぐれを求めている。お風呂で温まった体にストレッチをすると、気持ちよく伸びる。そのまま布団に入ると、自然と眠くなる。
「晩酌 → だらだら夜更かし」から「ランニング → お風呂 → ストレッチ → 就寝」へ。
夜のルーティンがいつの間にか変わっていた。意識して変えようとしたわけじゃない。走ることをきっかけに、夜の過ごし方が自然と整っていった。
夜中に目が覚めることが、減っていった
晩酌が減るにつれて、睡眠が変わり始めた。
それまで当たり前だった「夜中に目が覚める」ことが、少しずつ減っていった。
朝気持ちよく起きられる回数も増えてきた。目覚まし前に自然と目が開く日が出てきた。
朝のダルさが薄れていくのは、じんわりとした変化だった。劇的に変わったというより、「あれ、最近ちゃんと眠れてるな」と気づいた感じだった。
「違う世界」のように感じた、朝の話
朝気持ちよく起きられたとき、正直こう思った。
「これ、違う世界みたいだ」
清々しいという言葉がぴったりだった。体が軽く、頭もクリアで、一日が気持ちよくスタートできる。それまでの「朝のダルさ」が当たり前だったから、余計に新鮮に感じた。
ランニングが体だけでなく、気持ちにも影響を与えることは以前から感じていたが、睡眠を通じてここまで変わるとは思っていなかった。
ランニングとメンタルの変化については、こちらにも書いている。
「走り続けてメンタルが変わった」誰にも話していない40代の正直な話
ランニングが睡眠に効く、シンプルな理由
体験として実感したことを、少し整理しておきたい。
ランニングが睡眠の質を上げる理由は、大きく2つあると思っている。
ひとつは、適度な身体的疲労だ。体を動かすことで、自然な眠気が生まれやすくなる。布団に入ったとき、体が素直に眠りを求めるようになった。
もうひとつは、お酒との距離が変わることだ。アルコールは寝つきをよくする印象があるが、実際には眠りを浅くする。夜中に目が覚めやすくなるのも、お酒の影響が大きい。走ることで自然と晩酌が減り、それが睡眠の質を上げた。
意識して「睡眠を改善しよう」と思わなくても、走り続けることで体が変わっていった。
走る時間帯や生活リズムについては、こちらも参考になる。
帰宅後すぐ着替える。それだけで週2回のランニングが続いている|40代会社員の時間の作り方
眠れない40代へ|走り始めるときの3つのポイント
睡眠を改善したくてランニングを始めるなら、最初に意識してほしいことがある。
① やりすぎない・走りすぎない
これが一番大事だと思っている。
最初からへとへとになるまで走ると、逆効果になる。次の日まで疲労が抜けず、仕事中もずっと疲れた状態が続く。それでは睡眠の質を上げるどころか、体を消耗させるだけだ。
目的は「ちょうどいい疲れ」を作ること。ぐったりするまで走る必要はない。
② 週1回・10分程度からスタートする
最初は週1回、10分程度で十分だ。
「たった10分?」と思うかもしれないが、走り慣れていない体には十分な刺激になる。まずはその10分を気持ちよくこなせることを目標にする。
慣れてきたら、1週間ごとに少しずつ回数や時間を増やしていく。焦らず、体と相談しながら積み上げることが長続きのコツだ。
③ 調子がよくても、負荷をかけすぎない
走り始めると「今日は調子いい」と感じる日が出てくる。そういう日ほど注意が必要だ。
調子に乗って一気に距離を伸ばしたり、ペースを上げすぎると、その反動が来る。体が悲鳴を上げて、継続が難しくなってしまう。
まずは3ヶ月、無理なく続けることを目標にしてほしい。睡眠の変化は、じわじわと現れる。3ヶ月続けた体は、確実に変わっている。
まとめ|眠れない40代にこそ、走ってほしい理由
「眠れない」「朝がダルい」という悩みを抱えていた自分が、ランニングを通じて変わった。
直接的に睡眠を改善しようとしたわけじゃない。走ることで晩酌が減り、その結果として眠れるようになった。
ランニングは、思っている以上に生活全体に影響を与える。睡眠もそのひとつだ。
眠れない夜が続いている40代に、走ることを試してほしいと思う。劇的にすぐ変わるわけじゃない。でも、続けていくうちに「あれ、最近よく眠れてるな」と気づく日が来る。
その朝の清々しさは、走り始めてよかったと思える瞬間のひとつだ。


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