お店で最近のランニングシューズを見て、「底、分厚すぎない…?」と驚いたことはありませんか。
僕はあります。学生時代に履いていたのは、ぺたんこの薄いシューズ。20年近くのブランクを経て走りを再開した僕にとって、今の厚底は別世界の靴でした。
結論から言うと、厚底は40代にこそおすすめです。ただし、選び方にはひとつだけ注意点があります。
この記事では、「薄底世代」の僕が初めて厚底を履いた日の衝撃と、40代向けの選び方をまとめます。
僕は「薄底世代」です
学生時代は陸上部で、中学から大学までずっと長距離を走っていました。
当時履いていたのは薄いシューズ一択。というより、「厚底」「薄底」という言葉自体がありませんでした。シューズといえば薄くて軽いもの。それが当たり前の時代です。
薄くて軽いシューズで、地面を直接たたくように走る。あの感覚が、僕にとっての「走り」でした。
卒業してからは、20年近くランニングシューズとは無縁の生活。久しぶりに戻ってきたら(このときの話は「ブランクから再開して気づいた感覚と現実のギャップ」に書いています)、シューズの世界は僕の知らない間に大きく変わっていました。
再開後のシューズ遍歴|ターサー → ペガサス → 厚底
再開してまず選んだのは、アシックスのターサー系でした。学生時代に親しんだ、薄くて軽いタイプ。「シューズはこういうもの」という昔の感覚のまま選んだんです。
その後ナイキのペガサスを経て、いま履いているアシックスのノヴァブラスト5にたどり着きました。振り返ると、少しずつソールが厚くなっていく遍歴です。
正直に言うと、厚底には不安がありました。「この厚さが、逆に不安定さを生むんじゃないか」と。あの見た目のボリュームは、薄底世代にはなかなかの衝撃ですから。
初めて厚底を履いた日の衝撃
ところが、初めて足を入れた瞬間。
「浮いてる…?」
大げさではなく、そう感じました。歩いてみると、今までに経験したことのない不思議な感覚。地面の硬さが伝わってこないんです。

薄底で走っていた頃の「地面を直接たたく感覚」とはまるで別物。あの日の驚きは、数カ月たった今でも忘れません。
しかもこの感覚、最初だけではありませんでした。数カ月たった今でも、足を入れるたびにクッションを感じられています。
厚底にして変わったこと
厚底に替えてから、走りは確実に変わりました。
- 膝の負担が明らかに軽くなった
- 数ヶ月使ってもクッションが持続している
- 着地が気持ちよくて、走るのが楽しくなった
特に膝です。距離を伸ばした頃、僕は膝の違和感に悩んでいました(このときの話は「40代で走ると膝が痛い」へ)。厚底のクッションは、その不安をやわらげてくれました。
ジムのトレッドミルで走る日も、以前より疲れにくくなりました。いまの僕の走りは、キロ5〜6分のジョグが中心。スピードを出すより、気持ちよく長く走りたい。厚底は、そういう走りと相性抜群です。
耐久性も心配いりません。僕のノヴァブラスト5は3ヶ月・約150km走った今も、ソールはほとんど減らず、クッションの感触も買った頃のまま。「履き慣れたら感じなくなるかな」と思っていたのに、うれしい誤算でした。
そして何より、着地の感覚が好きなんです。ふわっと受け止めて、前に進めてくれる。この気持ちよさが「また走りたい」につながっています。
正直に言う、厚底のイマイチな点
良いことばかり書いてきましたが、合わない場面もあります。
それは「歩くとき」です。歩いているだけでもクッションを感じるくらい、とにかくふわふわ。走るには最高なのですが、ウォーキングだと逆に歩きづらいんです。
なので僕は、普段履きには幅広のウォーキングシューズを使っています(「幅広(2E)シューズの選び方」で紹介しています)。走る靴と歩く靴は分ける。これが僕の結論です。
【注意】走り始めの人に、カーボン入り厚底はおすすめしない
ここ数年、マラソンや駅伝の中継で選手たちの厚底シューズが話題になり、一般ランナーにも一気に広がりました。お店の棚も、いまや厚底が主役です。
ただ、ひとくちに厚底と言っても、大きく2タイプあります。
- クッション重視の厚底(僕のノヴァブラスト5はこちら)
- カーボンプレート入りの厚底(レース・記録向け)
カーボンプレート入りは、ソールに埋め込まれた板がバネのように働いて推進力を生む、記録を狙うレース用に開発されたタイプです。その分、価格は2〜3万円台が中心。ミッドソールも軽さ優先の素材のため、一般に寿命は短めといわれています。
走り始めの方に、カーボン入りはおすすめしません。理由は3つです。
- 値段が高い
- 反発が強く、脚への負担が大きいといわれている
- シューズの寿命が短め
カーボンシューズはスピードを出すための道具です。まずはクッション系の厚底で、コスパよく、ケガなく走りを楽しむ。40代はこれで十分だと僕は思います。
まとめ|厚底か迷っている40代へ
僕の結論はシンプルです。
- すでに走る習慣がある方 → 好きなシューズを選べばOK
- 運動習慣がない方・走り始めの方 → クッション系の厚底がおすすめ
走り始めの時期は、体がまだ走りに慣れていません。クッション系の厚底は、その時期の足腰を支えてくれる心強い味方です。
▼ノヴァブラスト5のサイズ・在庫は、ゼビオの公式通販でチェックできます。
僕が履いているノヴァブラスト5の詳しいレビューは「ノヴァブラスト5レビュー|膝・重さ・疲れを40代が100km検証」にまとめています。150km走った今も、クッションは健在です。
どの厚底を選ぶにしても、試着だけは必ずしてください。僕は、試着せずにネットでシューズを買うのは怖くてできない派です。
僕自身、走るのが本当に楽しくなったのは厚底に替えてからでした。40代の走りに必要なのは、速さよりも「続けたくなる気持ちよさ」。薄底世代の僕が保証します。最近の厚底、想像の3倍すごいですよ。


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