昔は走れたのに|40代でブランクから再開して気づいた「感覚と現実のギャップ」

ランナー体験談

「昔は走れたのに、どうしてこんなに走れないんだ」

40代でランニングを再開したとき、最初に感じたのは、この戸惑いでした。

実は僕、学生時代は長距離の選手でした。そんな僕が、長いブランクを経て40代で走り直し、気づいた「感覚と現実のギャップ」について正直に書いていきます。同じように“昔やってた”40代に、何か届けばうれしいです。

学生時代は長距離選手だった

僕は中学から大学まで、ずっと長距離を走っていました。

メインの種目は5000m。自己ベストは14分台でした。練習では、ハーフマラソン以上の距離を当たり前のように走り込む日々。走ることが、生活の中心にありました。

今思えば、人生でいちばん走れていた時期です。でも、その“貯金”が、40代でそのまま使えるわけではありませんでした。

大学卒業後、13年の“完全なブランク”

大学を卒業してから、僕はぱったりと走るのをやめました。

35歳くらいまでの十数年間、ランニングどころか、スポーツそのものをまったくしていません。

体も、生活も、学生時代とは別人。気づけば、走ることはすっかり遠い世界の話になっていました。

35歳からの再開、そして挫折の繰り返し

転機は35歳ごろ。「また走ってみようかな」と思い立ちました。

でも、最初からうまくはいきません。数ヶ月続いては、いつのまにか途切れる。その繰り返しでした。

今振り返ると、続かなかった原因は「昔のように走ろう」として、いきなり飛ばしてしまっていたからだと思います。きついから楽しくない、楽しくないから続かない——その悪循環でした。

正直に言うと、習慣にできるまで何度も挫折しています。ようやく続けられるようになったのは、40代に入って4度目の挑戦のことでした。

再開直後の現実|6分/kmで数キロが限界

再開してすぐ、現実を突きつけられました。

昔は14分台で5000mを走っていた自分が、1km6分のペースですらきつく、数キロでバテてしまう。これにはショックを受けました。

ただ、それでも続けていると、少しずつ感覚が戻ってくる。走れる距離が伸びていく。その小さな手応えが、純粋に楽しかったのも事実です。

「戻るもの」と「戻らないもの」

再開して1年。やってみてわかったのは、戻るものと、戻らないものがあるということです。

戻ってきたもの:走る感覚や、走り続けられる距離は、継続することで着実に戻ってきました。

戻らない・昔とは違うもの:いっぽうで、体の硬さはなかなか改善しません。全力に近いスピードを出そうとすると、体がついてこない感覚があります。そして、少し無理をすると、回復に時間がかかるようになりました。

ちなみに、この体の硬さを少しでもやわらげたくて、今は週に1回ストレッチ専門店に通っています。プロに伸ばしてもらうと、自分では届かない部分までほぐれて、走りも少し楽になりました(その体験はこちらの記事に書いています)。

経験者ほどハマる落とし穴|「これくらいできる」の罠

“昔やってた”人間ほど、気をつけたい落とし穴があります。

それは、「これくらいはできるはず」と安易に感じてしまうこと。頭の中の感覚は当時のままなのに、体は確実に年齢を重ねています。このギャップを受け止めないと、無理をしてケガにつながる。年齢を考えずに飛ばすのは、正直、恥ずかしいことだと痛感しました。

だから僕は、今の自分の“現在地”を数字で直視するようにしています。たとえば、最近のデータがこちらです。

40代で再開したランナーの現在の5km記録(タイム24:00・ペース4:48・VO2max51.4)
現在の5kmの記録。タイム24:00・ペース4:48・VO2max51.4。学生時代とは比べものになりませんが、これが今の出発点です。

5kmを24分、ペースは1km4分48秒ほど。VO2maxは50前後。学生時代とは比べものになりませんが、これが「今の僕のリアル」です。ここを出発点に、無理なく積み上げていくしかありません。

向き合い方が変わった|「無理しない」へ

そんな経験を経て、走りとの向き合い方は大きく変わりました。

昔のように、ペースを上げることや、距離をこなすことに固執しなくなったんです。(まだまだ、つい欲は出ますが…)

今いちばん大事にしているのは、とにかく無理をしないこと。怪我なく、長く走り続けることです。

昔やってた40代へ|継続こそ一番の価値

同じように「昔はやってたけど、今は…」という40代に、伝えたいことがあります。

人はどの年代でも、つい“昔の感覚”でできる気になってしまいます。30代前半くらいまでなら、それでも何とかなるかもしれません。でも、40代になると、体は本当に正直です。

このブログでずっと書いてきたことですが、結局は継続が一番。これに勝るものはありません。だからこそ、怪我なく続けられること——それ自体が、一番価値のあることだと思っています。

【参考】年齢で“戻りやすいもの・戻りにくいもの”

一般に、持久力(有酸素能力)のベースは比較的残りやすい一方で、柔軟性・最大スピード・回復力は年齢とともに落ちやすいと言われています。

僕の実感とも、ぴったり重なります。だからこそ「昔できたこと」を基準にせず、今の自分に合わせて積み上げていくのが、長く走り続けるコツだと感じています。

まとめ

速かった過去があっても、40代の再開はゼロからのスタートでした。でも、それでいい。大事なのは、今の自分を受け入れて、無理なく続けていくことです。

同じ“出戻りランナー”のあなたと、自分のペースで走り続けられたらうれしいです。

今の目標についてはサブ4を目指す記事、膝の不安がある方は膝の痛みの記事、走った後の回復は疲労回復の記事もあわせてどうぞ。

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